塾の送迎は大変!
みんなの送迎事情と”送迎できない”時の解決法7つ
子どもを塾へ通わせたいものの、働くお父さんやお母さんにとって、子どもの塾の送迎は難しい問題ですよね。
「世の中のお父さん、お母さんは、塾の送迎をどうしているんだろう?」
「なんだか大変そう」
「安全に通塾させたいけれど、できれば手間をかけたくない」
そんな悩みや不安を抱く人もいるでしょう。
結論から言うと、子どもの塾の送迎は大変です。
しかし、小学生から高校生までの保護者の約37.2%が塾の送迎を行っています。
世間的にはできる限り家族で送迎をするようにしている家庭が多い状況ですが、どうしても送迎できないときには、子どもの年齢によってはひとりで通わせるという選択をする保護者も多く見られます。
そこで本記事では、子どもの塾の送迎事情や、塾の送迎が大変だと言える理由について詳しく解説した上で、
- ・塾の送迎をしたくてもできない
- ・安全に通塾させたいが、できれば送迎に手間をかけたくない
という悩みを抱えている保護者が知りたい解決方法について紹介します。
◎本記事を読むとわかること
- ・子どもの塾の送迎事情
- ・子どもの塾の送迎が大変な理由
- ・塾の送迎ができないときの対処方法
- ・塾の送迎の悩みを解消する解決策
本記事を読めば、自分にも塾の送迎ができるかどうかを判断でき、家庭に合った方法で塾の送迎の悩みが解決できるはずです。
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1.子どもの塾の送迎事情
塾の送迎に対して大変なイメージがあり、
「どうなんだろう?」
「自分にもできるものなのかな?」
「子どもの安全が第一だけど、通塾に手間はかけたくない」
という悩みを抱えている人もいると思います。
また、両親ともに仕事をしていると塾の送迎が難しく、それがネックで送迎が必要な塾へ通わせることをためらってしまうこともあるでしょう。
そのようなときには、実際に子どもを塾へ通わせている家庭の事情を知ることで、解決のヒントが見つかるかもしれません。
そこでこの章では、まず子どもの塾の送迎事情について詳しく解説していきたいと思います。
保護者による塾送迎の実態
ベネッセ教育総合研究所の調査によると、塾からの平均帰宅時間は19時21分となっています。夕食の時間帯や仕事からの帰宅時間などに重なりやすく、人によっては忙しい時間帯に塾の送迎をしなければならなくなることが考えられます。
ただし、19時21分はあくまでも塾全体の平均帰宅時間です。塾の種類によって、帰宅時間が変わります。
補習塾の平均帰宅時間は18時47分で、7時の時間帯が約4割を占めますが、進学塾になると平均帰宅時間が20時35分となります。進学塾の帰宅時間は、21時台が2割で最も多く、次いで22時台になるため、補習塾よりも塾の送迎時間は遅くなる傾向が見られます。
そのため、
「塾がある日は残業をしないようにして、19時に仕事が終わったら大至急で塾へ迎えに行っている」
「下の子がいる場合は、寝かしつけてから迎えに行く」
など、家庭に合わせた工夫で送迎をしている保護者が多い状況です。
塾の送迎をしている保護者の割合
先述の通り、通う塾の種類によって帰宅時間が変わってくるため、子どもの塾の送迎は時間のやりくりや工夫が必要です。
しかし、通信教育や出版などの事業を展開するベネッセが、小学生から高校生までの子どもを持つ保護者を対象にしたアンケート調査によると、なんらかの送迎経験のある保護者の37.2%が子どもを塾へ送迎していることがわかっています。
※参考:ベネッセ教育情報サイト「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」
保護者が塾の送迎をする理由はさまざまですが、
- 地方で交通手段がない
- 夜間の街頭が少なく、ひとけもないから送り迎えは避けられない
- 積雪があると送り迎えは必須
など、自宅からの距離や通学ルート、天候などの事情から塾の送迎をしている保護者が多く見られます。
通塾時は、一緒に通う兄弟姉妹や友達がいないと単独行動となりやすいので、親として不安になる気持ちはとてもよくわかります。
暗くなってからの外出や、夜遅くにひとりで帰らせるのは、何歳になっても心配ですよね。
中学生や高校生であっても子どもは子ども。そんな子どもを思う親心から塾の送迎している状況が伺えます。
送迎する親が多い学年
前項で塾への送迎を行う保護者の割合は37.2%とお伝えしましたが、この数値は小学生から高校生までを合わせた全体の平均値です。あくまでも参考であって、子どもの学年によって送迎するかどうかも変わるということを知っておく必要があります。
少し前のデータになりますが、以下をご覧ください。ベネッセが2014年に行った塾の送迎に関するアンケートの「お子さまの送り迎えはどのくらいの学年でやめようと思いますか?あるいはやめましたか?」の項目の結果を学年別にまとめたグラフです。
※参考:ベネッセ教育情報サイト「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」
見ていただくとわかる通り、送迎をやめるタイミングとしては、中学・高校入学といった進級・進学のタイミングを節目とする保護者が多い状況です。
小学生の場合も小学4年生以降、学年が上がるにつれて「子どもの自立」や「いつまでも送迎するのは甘えにつながる」といった理由から、子ども自身で通わせる保護者が増える傾向が伺えます。ただ、割合としては決して多くありません。
子どもの学年 | 送迎をし続けている 保護者の割合 |
送迎をしている保護者の傾向 |
---|---|---|
低学年 (小学1~3年生) |
97% | ・一度送迎をすると、ほとんどの保護者が送迎をし続けている |
高学年 (小学4~6年生) |
79~93% | ・小学4年生になると徐々に送迎をしなくなる保護者が増えるが、全体的にはまだ少ない |
中学生 | 45~54% | ・送迎をやめる保護者が一気に増えるが、まだ半数近くが送迎をしている ※全体を通して「送迎をやめるタイミング」として最も多いのが中学1年生のとき |
高校生 | 19~21% | ・高校卒業後まで送迎する保護者もいるが、「送迎している保護者の割合」は中学生帯の半分以下まで減少する ※「送迎をやめるタイミングとしては、高校1年生のタイミングが中学生に次いで多い |
高校卒業後 | 1%未満 | ・高校卒業後も送迎する保護者はほぼいない |
※本記事「塾の送迎をやめる(やめた)タイミング」のグラフの数値をもとに独自に算出
塾の送迎が必要な学年・送迎をやめてもいいと思うタイミングについては、各家庭の考え方によっても異なりますが、子どもが小学生の間はほとんどの保護者が送迎しています。中学生でも約半数の保護者が送迎している状況です。
そのため、子どもがまだ小学生なのであれば、塾の送迎は必要と言えるでしょう。中学生以上の場合は、塾までの距離やルート、通う時間帯によって、子ども自身で通えないか検討するのもよいかもしれませんね。
送迎に利用する手段
塾までの主な送迎手段としては次の5つがあげられます。
- ◎主な送迎手段
- 電車
- バス
- 車
- 自転車
- 徒歩
送迎手段は、自宅から塾までの距離や自宅周辺における交通の利便性なども影響するため、一概には言えませんが、次のような傾向があります。
都市部は有名塾が駅前などに集中しており、車での送迎を禁止するケースもあることから、遠くの塾へ通わせる場合は公共交通機関を利用した送迎が多い傾向です。
一方で、地方については塾までの距離に関わらず、車で送迎する保護者が多く見られます。
2.子どもの塾の送迎は大変!その理由は3つ
ここまで、子どもの塾の送迎事情をお伝えしてきました。その中で、「結局、塾の送迎ってどうなの?」と思った人もいるでしょう。
結論を言うと、塾の送迎は大変です。
実際、ベビーシッターなどの事業を展開するキッズラインが行った「お子様の習い事に関するアンケート」で、「送迎や付き添いが大変」と答えた母親は77.5%いました。
およそ4人に3人が「送迎が大変」と回答しているということです。「送迎がネックで習い事を断念した」という母親の割合も42.6%となっており、塾も例外ではありません。
なぜ塾の送迎は大変と言えるのか、その理由について少し掘り下げてみたいと思います。
【塾の送迎が大変な理由①】
通塾日数が平均2.4日/週ある
塾の送迎が大変だと言える1つ目の理由が、1週間あたり平均2.4回の送迎が必要になるからです。
以下をご覧ください。チャイルド・リサーチ・ネットのデータをもとに1週間あたりの通塾日数をまとめたグラフです。
※参考:チャイルド・リサーチ・ネット「第3回 学習基本調査」
小・中学生については、「週2日」に次いで「週3日」が多くなっており、子どもの年齢が小さいほど送迎の負担は大きくなる可能性があります。
また、通う塾のタイプによっても通塾日数は変わるというところも注意が必要です。
学校のカリキュラムに沿う形で、復習や定期試験対策などを中心に行って学習をサポートする補習塾は、週2回の通塾がほとんどですが、受験対策に特化した指導をメインとする進学塾は、週3日以上が過半数を占めます。
そのため、もし子どもが進学塾へ通塾する場合は、送迎の負担も大きくなる可能性が高いでしょう。
【塾の送迎が大変な理由②】
兄弟姉妹がいるとピストン送迎になる
「週2日くらいならなんとかなりそう」と思うかもしれませんが、兄弟姉妹がいる場合は週2日だけでは済まない可能性があります。
なぜなら、学年によって授業の曜日や時間帯が異なるケースが多いからです。兄弟姉妹がいると1日に何度も自宅と塾の往復するピストン送迎となってしまう可能性もあります。
もし兄弟姉妹も塾へ通わせる場合は、同じ塾かどうかに関わらず、授業時間や曜日を確認し、週に何日送迎することになるのかを確認することをおすすめします。
【塾の送迎が大変な理由③】
塾の送迎時間が忙しい時間と重なる
塾の送迎時間は、保護者にとって忙しい時間と重なりやすいというのも送迎が大変な理由のひとつです。
以下は、塾からの帰宅時刻を学年帯別にまとめたグラフです。
※出典:ベネッセ教育総合研究所「生活時間 ~第2回~」をもとに作成
特に小学生は、会社から帰る時間や夕食準備の時間帯などと重なりやすい午後5時~7時のあいだが多くなっており、送迎者は会社から帰宅しても一息つくことなく、塾の送迎や家事に追われる可能性があります。
塾の送迎が必要な場合は、日々の生活を振り返り、塾の送迎が加わっても体力や精神的に大丈夫か、よく考えて結論を出すようにしましょう。
3.塾の送迎ができないときは子ども自身で通塾させるケースが多い
結論として、塾の送迎は大変だということをお伝えしてきました。ですが、そんな中でも子どもを塾へ通わせている保護者がたくさんいます。
そこでここからは、
「送迎できないときはみんなどうやって通塾させているんだろう?」
そんな疑問に答えていきたいと思います。
子ども自身に通わせるのは「他の人には頼らない」という保護者が多いため
ベネッセが、小学生から高校生までの子どもを持つ親に対して行った「送迎できない場合」に関する調査によると、塾の送迎をしたくてもできないとき、多くの保護者が子ども自身で通わせています。
以下をご覧ください
※参考:ベネッセ教育情報サイト「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」
「送迎が必要な時に、ご自身の都合が悪く、自分で送迎できない時はどうしていますか?(複数回答)」の質問に対し、「ひとりで行ってもらう、帰ってもらう」と回答した保護者の割合が約6割と圧倒的に多くなっています。
自分が送迎できないときに「他の保護者に頼む」もしくは「タクシーの送迎を頼む」ことがあるかという質問に対しても、両方とも「頼まない」という回答が多く、他の人には頼らないという傾向が見られました。
理由はそれぞれですが、例えば「他の保護者に頼む」については、「トラブルが心配」「急に送迎できなくなった、休むことになったといったイレギュラー時に困る」といった声が多く、もめごとへの発展や迷惑をかけてしまうかもしれないという心配が大きいことが考えられます。
タクシーやファミリーサポートさんなどの送迎代行サービスも、通塾コストがかさむことや事前予約の必要性、子どもとスタッフとの相性といった不安があり、送迎できない場合も代替策の利用には消極的な保護者が多い状況です。
そのため、結局のところ「自分たちで送迎するしかない」「できないなら子どもひとりで通ってもらおう」という結論に落ち着く保護者が多くなっています。
ただし、子どもがひとりで通うのはリスクもある!できる限り送迎しよう
「子どもひとりで通わせる親も多いんだな…。じゃあ、うちも子ども自身に通ってもらおうかな」
そう思った人もいるかもしれませんが、少しお待ちください。子どもひとりでの通塾には防犯面でのリスクが多いため、慎重に判断しなければなりません。
警視庁によると、子どもを狙った犯罪は毎年200~300件も発生している状況です。
犯人に対する動機の聞き取りで、「ひとりで歩いていた」ことが犯行に至った一番の理由であることもわかっており、子どもひとりで通塾させる場合は防犯面での対策は必須であると言えます。
送迎できなくて子ども自身に通わせる場合には、できる限り一緒に通う友達がいる塾や兄弟姉妹一緒に通わせるなどの対策をしましょう。
また、子どもを狙った犯罪は、学年別に見ると以下の時間帯によく起こっています。
【学年別】
子どもを狙った犯罪が起こりやすい時間帯
- 小学生:16時台をピークとして、15時台~17時台
- 中学生:17時台~18時台
- 高校生:20時台~22時台
※出典:警視庁「警視庁子ども・女性の安全対策に関する有識者研究会 提言書」(平成29年9月)
学校の下校時刻だけでなく、通塾の時間帯とも重なります。
「やっぱり、子どもひとりは心配。」
「送迎できないけれど、防犯面でのリスクが心配だから、塾の送迎はしたほうがよさそう」
このように、送迎できないけれど、送迎の必要性を感じているという人は、次章で紹介する対処方法を参考にしてみてください。
4. 塾の送迎の必要性を感じているのにできないときの対処方法一覧
塾の送迎ができない状況の中でも子どもを塾へ通わせている家庭は、どのようにして塾の送迎における課題や問題をクリアしているのでしょうか?
“塾の送迎ができない”という状況を解消する対処方法としては、次の7つがあげられます。
通塾時の安全重視・犯罪リスクは最小限にしたいという保護者におすすめの対処方法
子ども自身で通わせるにしても安全重視で、犯罪のリスクも最小限に抑えたいという場合は、次の6つがおすすめです。
送迎バスのある 塾へ通わせる |
自宅前や塾指定の停留所から塾まで送迎してくれるため、遠くにある塾でも保護者の送迎なしで通いやすい |
---|---|
帰りだけ 迎えに行く |
帰宅時間が遅くなりやすい帰りだけ迎えに行くことで、送迎の負担が軽減できる |
ママ友と送迎を 分担する |
同じ塾へ通う子どもがいるママ友と、「行き」「帰り」「曜日」などで送迎を分担することで、送迎の手間が減る |
家事代行 サービスを使う |
コストがかかりやすいが、家の掃除や片付けに加え、子どもの送迎も行ってくれる家事代行サービスや、ベビーシッターなどを利用することで、送迎できない状況でも子どもを安全に通塾させることができる |
送迎支援 サービスを使う |
子育てを支援したい人とされたい人をつなぐ自治体提供のファミリーサポートを利用すると、保護者に代わって送迎をしてくれるため、安全に通塾させることができる |
オンライン塾を 利用する |
インターネットを利用し、オンライン上で授業や指導が受けられるため、通塾不要で送迎の手間もかからない |
ただし、「ママ友と送迎を分担する」については、子どもや親同士のトラブルの心配があります。
「通塾させたいけれど、他の保護者へ頼むのは気が引ける」という場合は、通塾コストがかかってしまいますが、家事代行サービスや送迎支援サービスが向いているかもしれません。
通塾コストを抑えたいという保護者におすすめの対処方法
授業料+通塾コストは厳しいという場合には、次の2つがおすすめです。
家の近くにある 塾に通わせる |
自宅から近い塾へ通わせれば、子ども自身で通わせられるようになるので、送迎の手間がかかりにくい |
---|---|
オンライン塾を 利用する |
インターネットを利用し、オンライン上で授業や指導が受けられるため、通塾不要で送迎の手間もかからない |
家の近くにある塾でも、子どもがひとりで通うリスクは高いですが、移動距離や通塾にかかる時間が短ければ、犯罪に巻き込まれにくくなりますし、万が一の場合も塾や自宅まで走って逃げるなどの行動が取れます。
また、オンライン塾であれば、そもそも通塾の必要がないので、通塾時の犯罪リスクが抑えられるだけでなく、コストをかけずにインターネットを介して塾へ通うことができます。
各対処方法についてはもっと詳しく知りたいという人は、「塾に送迎できない問題の解消法7つ!塾の送迎問題から解放します」で解説しているので、ぜひ一緒にチェックしてみてくださいね。
5.オンライン塾にすれば塾の送迎に関する悩みから解放される
子どもの塾へ通いたいという気持ちを叶えてあげたいものの、塾の送迎ができない状況で悩んでいるのであれば、オンライン塾という選択肢もあります。
オンライン塾は、インターネットを通じて授業や個別指導を受けるスタイルの塾です。CCCマーケティング総研が行った調査によると55.6%の保護者がオンライン塾を採用しています。
そこでこの章では、近年広がりを見せるオンライン塾のメリット・デメリットに触れながら、「塾の送迎に関する悩みから解放される」理由について掘り下げて行きたいと思います。
オンライン塾のメリット
塾の送迎が不要
オンライン塾にする最大のメリットは、塾への送迎が不要という点です。
オンライン塾は、インターネットを通じて授業や個別指導などを受けられる新しい学習方法です。わざわざ通塾しなくても、インターネット環境とパソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスがあれば、どこにいても実際の塾と同じように授業を受けることができます。
通塾にかける時間を有効活用できる
部活と勉強を両立しているような場合には、時間をうまく活用することがポイントです。
通塾する必要がなければ余白となる時間ができるので、肉体的にも精神的にも余裕が生まれ、無理なく勉強ができることから、学習面にもプラスに作用する可能性があります。
自分のペースで通える
自分のペースで勉強できるという点においてメリットを感じる子どもは多く、文部科学省が学生に行った「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」結果でも「自分のペースで学修できた」が66.1%という結果となっています。
親にとっては送迎の心配がなくなるだけでなく、子どもにとっても通塾にかけていた時間を有効活用できるという点も大きなメリットと言えるでしょう。
オンライン塾のデメリット
子どもが自主的に取り組む必要がある
送迎不要や通塾にかかっていた時間も勉強できるなど、親子両方にとってメリットの大きいオンライン塾ですが、一般的な通う塾とは異なり、自分で学習する時間を決めて自主的に取り組む必要があります。そのため、成果が出るかは子ども次第となる可能性が高い状況です。
塾での友達ができにくい
オンライン塾にもさまざまなタイプがありますが、講師1人に対して生徒1人というようなケースでは、塾での友達ができにくいというのもデメリットです。
文部科学省が行った「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」の結果でも、オンラインならではの悩みとして「友人と思うように交流ができない」「友人が思うように作れない」が多く上がっています。
学年が高くなるほど、親よりも身近な同じ立場にいる友達に悩みを相談するケースが多くなるため、一緒に学ぶ仲間の存在が必要なケースもあるかもしれません。
自分ひとりのほうが集中できてよいという子どももいるので一概には言えませんが、もし友達もいるような環境を望む場合は、複数人で授業を受けられるようなオンライン塾を探しましょう。
気持ちのON/OFFの切り替えが難しい
子どもの中には、塾へ通うことで気持ちを切り替えている場合もあるでしょう。このような子どもは、自宅で黙々と取り組むようなオンライン塾では気持ちの切り替えが難しく、周囲にだれもいないからやる気も出ないという可能性もあります。
ただ、オンライン塾は、PCなどのデバイスとインターネット環境があれば、どこにいても勉強が可能です。誰かがいるほうが集中しやすいという子どもには、週に何度かでも、保護者が送迎できる日や時間帯に、インターネット環境のあるコワーキングスペースやカフェなどへ送迎をして、子どもの気持ちの切り替えをサポートしてあげるのもいいかもしれませんね。
オンライン塾がおすすめな人・おすすめできない人
ここまで紹介した、塾の送迎におけるオンライン塾のメリット・デメリットを踏まえ、どのような人におすすめなのか、おすすめできないのかをまとめました。
おすすめな人
オンライン塾は、「塾へ通わせたい。でも送迎できない」という保護者におすすめです。保護者が抱える塾の送迎に関する悩みを解決しつつ、子どもに対してもハイクオリティな学びの場を提供することができます。
また、通塾にかかっていた時間も勉強や休息の時間として有効に活用できるため、部活と勉強の両立を考えている子どもや自分のペースで勉強させてあげたいと考える保護者にも向いています。
おすすめできない人
オンライン塾は自宅で受けることになるため、環境が変わらないと気持ちの切り替えをしにくい子どもや周囲・環境の影響を受けやすい子どもにはおすすめできません。
また、オンライン塾は一般的な塾のような仲間との交流がほとんどありません。「競い合う仲間がいないと、勉強へのモチベーションが上がらない」という子どもの場合、オンライン塾では相性が合わない可能性があります。
まずは、無料授業体験などを通して、子どもにオンライン塾が合っているかを見極めるようにしましょう。
オンライン塾を試すなら「そら塾」
オンライン塾もいろいろありますが、試してみるのであれば「そら塾」がおすすめです。
「そら塾」は、「1科目+20点の学校成績保証」を掲げる『森塾』や、最新のAIタブレットで最適化した個別の学習カリキュラムで生徒主体の学習姿勢を養う「自立学習RED」など、全国300校舎以上の学習塾で学びの場を提供する東証上場企業の株式会社スプリックスが運営しているオンライン塾です。
- <そら塾の魅力>
- ◎10万人以上の指導実績がある
- ◎個別指導で先生が直接教えてくれる
- ◎オンライン塾ならではの低価格を実現(小学3~6年生の場合、月額5,400円~)
- ◎都会・地方に関係なく、対面と同じ質の高い授業が受けられる
- ◎通塾不要で、送迎の負担がかからない
そら塾では無料で授業体験を実施しているので、ぜひ一度お試しください。
6. まとめ
子どもの塾の送迎事情や対処方法などについてお伝えしてきましたが、塾の送迎に対する結論は出ましたか?
最後にもう一度おさらいしていきましょう。
◎送迎する親が多いのは小学生以下で、子どもが中学生や高校生に進学したタイミングを節目に、子どもの自立や甘えを防ぐといった理由から送迎をやめる保護者は多い状況です。
◎自分も家族も送迎できないときは、子ども自身に通わせるという考えの保護者が圧倒的に多い状況ですが、塾までの距離や立地によっては犯罪のリスクもあるため、慎重な判断が必要です。
◎送迎の必要性を感じているのに送迎できないときは、次の7つの対処方法で解決できる可能性があります。
通塾不要なオンライン塾にすれば、塾の送迎に関する悩みから解放されます。
ただし、紹介した方法はあくまでも保護者の“塾の送迎できない”に対する対処方法でしかありません。塾へ通うのは子どもであるため、本記事を参考にしながら、親子両方が納得できる形で塾の送迎に関する悩みが解決できることを願っています。